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海外事業

ミャンマーでの教育支援を行っています。

ミャンマーにおける教育の現状

ミャンマーの教育は、決して満たされているとはいえない現状にあります。公立の学校はちゃんと存在しますが、最貧国の一つとして位置づけられているミャンマーでは、公立学校へさえも通うことができない子女が多数存在します。このような子どもたちは、お寺に設けられた完全無償の学校(僧院附属学校)に通うことになりますが、お寺そのものも寄付によって成り立っているために決して裕福ではなく、校舎とはいえないような貧相な建物(小屋)の中で、さらに同じ教室(部屋)に複数の学年が席を並べて学んでいます。いわゆるハード面での支援が必要とされています。

またそこで展開されている教育は、いわゆる暗記復唱型の教育で、教師が板書したものを子どもたちが大きな声で復唱することに終始したものです。ここではどれだけの知識を頭に詰め込むことができるか、という視点でしか教育活動をおこなっておらず、その知識が実際の生活の中でどのように活用されるのかという視点に基づいた教育や、現実生活の疑問から授業を展開するような教育は、ほとんど見受けられません。

EN Lab.が行う支援について

 

 

このような教育事情の中、EN Lab.では以下のことに焦点を当てて、ミャンマーの教育支援を行っていくことを考えています。

 第一に、僧院付属で働く教師への教育です。先ほども述べましたように、僧院学校の教育は暗記復唱型の教育となっています。民主化の扉が開かれた今後、人々はますます自らの意志を持つことが求められ、またそれを表現することが求められてきます。また現状を分析し問題解決していく力や、未来に向けての方略を描く力も求められてきます。しかしながら、テキストに書いてあることをひたすら覚えていくだけでは、このような力を身につけることは困難です。また「知識伝達の結果」を、「子どもが暗記した量」という形で子ども側に委ねてしまうことは、結果的に授業はやりっ放しのものになってしまいがちで、教師自身、授業改善の契機を失ってしまいます。

 そこで本団体では、教師の授業力向上のために定期的に訪問し、教師たち自らが授業を改善していけるようなシステムを構築していくことを目的としています。

 すでに代表の荒木は五年前よりヤンゴン地区の僧院学校7校において、のべ30回以上の教師教育のワークショップを展開してきました。とりわけ、子どもが授業に参加するとはどういうことなのか、教材づくり、授業計画、授業研究の行い方といった観点からワークショップを行ってきました。

 EN Lab.には教育に対して非常に強い関心を持ったメンバーが集まっており、将来教員を目指す学生、実際に教育現場で働いている社会人もいます。彼らが持つ若い力を十分に発揮し、ミャンマーの教師教育支援を行い、ひいてはミャンマーの子どもたちが未来を切り開いていくことができるようにすることに寄与していきたいと考えています。

 また将来的には、学校そのものの改築を行っていくことも考えています。2008年に巨大なサイクロンがミャンマーを襲った際、木造の校舎は甚大な被害を受けました。それ以降、多くの校舎は煉瓦を使用した鉄筋の建物に変わりつつあります。

学校は安全安心な場である、それは子どもたちが安心して学べる場でもあり、地域の人々にとっては災害から身を守るための場でもあります。

 僧院そのものが地域の中心的な場になっていることを考えれば、今後はよりいっそう地域の中心的な存在となっていける僧院学校を建築(ハード)の面からもサポートできればと考えています。

ミャンマーでの活動動画はこちらから!! coming soon!!
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